私たちについて
兵庫県加古郡稲美町という小さな町で年間を通じて100種類以上約10万ポットの花苗とバラ苗500本を生産しています。
温室10a、露地20aの栽培面積で、2016年から農業を始めました。
私たちの農場で育てられた花たちは花市場を経由し花苗を扱うお店で販売されます。
市場流通の他に以下のJAの店舗にて委託販売していただいています。
JA兵庫南 ふぁ~みんSHOP
http://www.ja-hyogominami.com/store/farming_shop.html
いなみ (8月、9月以外ほぼ毎日出品)
にじいろふぁーみん (定休日以外毎日出品)
かんき (1~6月、10~12月 の期間不定期)
八幡 (1~6月、10~12月 の期間不定期)
お店の定休日、営業時間等はホームページでご確認ください。
バラ苗の販売に関しては、市場流通はせずに
上記のにじいろふぁーみんに出品しています。
開花しているものを出品するように心がけています。
5月上旬~6月中頃、10月上旬~11月 花が終わり次第終了、または売り場面積に応じて対応しています。
生産計画
季節ごとに様々な花がある中で「この季節にはこれを植えてほしいな」と思うものを選び生産計画を立てています。
生産している場所は兵庫県南部に位置する平地で、冬は寒くても‐5℃程度にしかならない暖地です。
ですので、冬場は温室(ビニルハウス、ガラス)内で暖房機を使わなくても越冬できる植物を多く生産しています。
例えば、ラナンキュラスやデージー、デルフィニウム、ルピナスなどです。
お客様が買って帰られて育てることのできる植物を提供する、ということを重要視しています。
(室内で楽しむための鉢花、サイネリア、シクラメンなどは除きます。)
冬場に暖房機を使い春の花を生産することもできますが、冬の寒さに順応できず外に植えても枯れてしまいます。
冬には寒さに強い花を、春には春らしい花を。季節感を大切にしながら生産する花苗を選びます。
あとは自分の好みが大きく反映されています。この花見てみたい、この花好きだから、ということで選びます。
なのでコロコロ作るものが変わります。
栽培
品質の高いものを植えていただけるよう努力しています。
昨今、ポットや肥料、土の原料などの資材の価格の上昇などありますが、土の量は従来通り減らさず、肥料も植物に応じて適切な量を使用しながら栽培します。また苗同士の葉が重ならず、均等に太陽の光が当たるようにスペースを空けて栽培しています。
植物の種類によっては、温室ではない外の場所、露地を活用しています。
温室に比べ、温度上昇が少ないため植物の生長が遅く栽培日数がかかりますが、風がよく当たり太陽の紫外線もしっかり受け健全な苗が育ちます。花色も濃くなります。雨の影響を受けるため植物の種類を選定しています。
シバザクラ、パンジー、ビオラ、ハボタン、ガーデンマムなどです。
出荷
市場さま出荷のものは基本的にセリ日の2日前の午前中に荷造りし集荷のトラックで運んでもらっています。
JA直売所での出荷は、時間帯決めておらず、他の仕事の都合を見ながら納品しています。
昔、園芸専門店で働いていた時に「ラベルのついた商品をなるべく選んで仕入れしなさい」と教わりました。お店には植物に詳しいスタッフがいつもいるとは限らないし、自分の代わりに接客してくるようなものだ、と言われました。
花出荷する際には、なるべくラベルをさして出荷するようにしています。
簡易的なラベルを自作して使用することもあります。自分の思う栽培方法、特徴を記載できるので最近では専ら自分でラベルを作ることのほうが多いです。
これからの未来に向けて
テクノロジーが発達し、暮らしが便利になってきても、人と植物との関わりは無くなりません。
コロナ禍において植物を求める人が減らなかったのは、人にとって必要不可欠なものであったと考えます。
植物から得られるストレス軽減作用、リラックス効果などは、意識せずとも我々は実感として知っていることなのです。
このような社会情勢の中、不安が渦巻く毎日の中でほんの小さな癒しを与えられる、花という存在を一農家としてより多くの人に触れていただけるよう精進していきます。
また、植物、花、農に触れる機会が減る中、人々の生活からその意識が無くなることを危惧しています。
土や葉に触れ、自然を感じることのできることを何かできないか模索中です。
花を生産するのは、いろんな花に出会ってほしいからです。
人の好みももちろんありますので、どの花がどの人の心に届くかは私もわかりません。
自分の知らなかった新しい花に出会い、好きになり、またその季節に会いたくなる。
花との出会いは、生きる楽しみなのです。
これからの未来に向けて SDGs
私たちはSDGsの考え、活動に賛同し、以下のゴールを目指し実行していきます。
12 つくる責任 つかう責任
15 陸の豊かさも守ろう
花苗を生産するためには、プラスチック製品のポリポットを使ったり、また苗を移動、運搬させるためにトレイを使用しています。ポリポットは二酸化酸素燃焼カロリー20%削減している環境対応型商品を使用し環境に配慮しています。
環境対応型のポリポットは現段階では生産数の20%ほどの使用率になっていますので、5年後には50%以上に増やしていきます。
またトレイは商品ラベルなどの生産過程で生じるプラスチックを再利用したトレイを購入し使用するようにしています。
また、破損等により使用できなくなったトレイを生産工場に引き取ってもらい再利用もしてもらっています。
陸の豊かさをも守るためには、減農薬に努めるほか、生態系に大きく影響があると考えられている農薬は使用しないよう心がけています。
減農薬になるように、小型害虫の粘着シートの活用や、忌避剤の使用で使用量を5年後には20%減らしていきます。